「体重は減っているのに、下腹だけぽっこりしたまま」「食事も運動もがんばっているのに…」——その下腹ぽっこり、もしかすると内臓下垂(ないぞうかすい)が関係しているかもしれません。このページでは、内臓下垂の基本、セルフチェック、自宅でできる対処の考え方をまとめます。
※このページは一般的な情報提供です。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。下半身美人ベルトは医療機器ではありません。
目次
内臓下垂とは——内臓は「ハンモック」で支えられています
内臓下垂は、胃・腸・膀胱・子宮などの内臓が本来の位置より下がってくる状態の総称です。胃が下がれば「胃下垂」、膀胱なら「膀胱下垂」、子宮なら「子宮下垂」と呼ばれます。内臓は体の中でつながっているため、どれか一つではなく全体的に下がってくる傾向があると考えられます。
内臓を一番下で支えているのが、骨盤の底に張られた骨盤底筋(こつばんていきん)。ちょうど「人を乗せたハンモック」のように内臓を下から支えています。このハンモックがゆるむと、上に乗っている内臓全体が下がりやすくなる——というのが基本のイメージです。
内臓下垂のセルフチェック
- おへそより下の下腹が、ポコッと前に出ている(内臓下垂の分かりやすいサイン)
- 痩せているのに下腹だけ出ている
- 冷えやすい・平熱が低め・だるさや疲れが取れにくい
- 便秘や下痢など、お腹の調子が乱れやすい
- 妊娠・出産を経験している(骨盤の下側が広がりやすいため、産後の方に多く見られます)
下垂が進み、膀胱や子宮が膣から出てくる状態が「骨盤臓器脱」です。股の間の違和感などがある方は骨盤臓器脱のセルフチェックもご覧ください。
内臓が下がる主な背景
- 骨盤の下側の広がり:出産などを機に骨盤の下側が広がると、ハンモック役の骨盤底筋に日常生活で力が入りにくくなり、ゆるみやすくなります
- 腹圧(お腹の圧):せき・いきみ・出産などでお腹に強い圧がかかるたび、ハンモックは下に押し伸ばされます
- 加齢・運動不足・姿勢なども関係すると言われています
自宅でできる対処の考え方
1. 骨盤高位で「膝ゆらゆら」
仰向けで腰の下にクッションを入れて骨盤を高くし(骨盤高位のやり方はこちら)、その姿勢で5分ほど、膝を左右にダラ〜んとゆらす方法です。重力で内臓が本来の位置の方向へ戻りやすい姿勢で、リラックスしながら行えます。
2. 「支えてから鍛える」の順番が大切
骨盤の下側が広がった状態では、骨盤底筋体操をしてもうまく力が入らない方が多くいらっしゃいます。当研究所では、先に骨盤ベルトなどで骨盤の下側を支え、そのうえで骨盤底筋体操を行う順番をおすすめしています(※着用時のみ骨盤を支えます。感じ方には個人差があります)。体操の具体的なやり方はこちら。
3. 歩く習慣
ベルトで支えた状態で1日20分程度歩くことを、当研究所では合わせておすすめしています。腹筋運動をがんばるより、骨盤の下側を支える筋肉を日常動作の中で育てる方が続けやすい、というのが相談現場での実感です。
骨盤ベルトでできる「支える」ケア
「下半身美人ベルト」は、骨盤の下側を心地よく支えることを目的に、当研究所が開発した国内手作りの骨盤ベルトです(医療機器ではありません)。「巻くと筋肉が落ちるのでは?」とご心配される方もいますが、動きやすくなった状態で歩行や体操と組み合わせていただく使い方を想定しています。実際の体験談はお客様の声でご覧いただけます(個人の感想であり、効果を保証するものではありません)。
よくあるご質問
Q. 下腹ぽっこりはどれくらいで変わりますか?
A. 筋肉や生活習慣が関わるため、個人差が大きいです。歩く習慣がある方とない方でも変わってきます。焦らず数ヶ月単位で取り組むことをおすすめします。
Q. 内臓下垂は病院に行くべきですか?
A. 強い違和感・痛み・股の間に何かが触れる感じがある場合は、骨盤臓器脱に進んでいる可能性もあるため、婦人科・泌尿器科(ウロギネ外来)への相談をおすすめします。
執筆:バランス工房代表・日本骨盤臓器脱研究所代表 岡林秀和(鍼灸師[国家資格]・整体師)。日々、子宮脱・膀胱瘤・直腸瘤・内臓下垂でお悩みの皆さまからのご相談をもとに、お役に立つ情報をまとめています。
※本ページは一般的な健康情報であり、診断・治療に代わるものではありません。症状については医療機関にご相談ください。
